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最近、こう感じるようになった。 こむちゃ世界は崩壊し始めている。 物騒な物言いになったが、私はこむちゃ世界の『今後』が心配なのだ。 心配するが故に、このコラムを書くことにした。 事の発端はあの『こむちゃCD』だ。 7/2〜16に３週かけてOPで３曲ひと通り掛けただけでは飽き足らず、7/23には『自分自身をゲストとして呼ぶ』ことをやったり、『こむちゃフェス』当日の7/30にはトドメとばかりに２回目の「Party Life!」をOPに使ったり。 そして、その『こむちゃCD』は初動1900程度の62位だったにも関わらず、こむちゃでの出現位置はなんと６位！しかも、『初動８倍でシングルポジション、前２作はこむちゃ初５のスフィア』を筆頭とした１０曲以上の新曲候補をことごとく捩じ伏せて。 前回（'10年8月）の緊急コラムで『オリコンの週間シングルチャート３０位がこむちゃランクイン可否のひとつの目安』、『オリコン３１位以下からのランクインは、'08年は１５曲（７７曲中）・'09年は１１曲（８４曲中）・・・』と書いたのだが、これについては'10年は最終的に３曲（１００曲中）に対して、今年は8/20現在で５曲（６６曲中）と若干復調の気配が見られている。 だとしても、あの数字で『初６』はどうなのかと思う。 今年、初動１万枚未満でこむちゃにランクインした曲は8/20現在３４曲で、その平均順位は8.91位。その中で、初６を記録したのは件の『こむちゃCD』以外では「オルフェ」(宮野真守；初動8999枚)だけである。 初動2500枚未満になると対象は６曲。平均順位は8.67位と逆に上がっているが、これは『こむちゃCD』が値を吊り上げているだけであって、他の５曲で計算すると平均は9.20位。『こむちゃCD』の尋常無さは明らかだ。 また、『こむちゃCD』に限らず、８月に入ってからも「君にご奉仕」(近衛スバル(井口裕香),涼月奏(喜多村英梨),宇佐美マサムネ(伊瀬茉莉也))が8/6の、「SHOOT!」(RO-KYU-BU!(湊智花(花澤香菜),三沢真帆(井口裕香),永塚紗季(日笠陽子),袴田ひなた(小倉唯),香椎愛莉(日高里菜))が8/13のOPに使われ、さらにRO-KYU-BU!に至ってはその翌週8/20のゲスト（と云っても１８歳未満の後者２名は出てませんが）にも呼ぶという超厚遇。 つまり、７月頭から数えて８週連続で櫻井孝宏・井口裕香の少なくとも一方がOP・ゲストのどちらかに直接絡んでいるということになる。 ここまで露骨な『MC推し』が展開されたことがかつてあっただろうか？ ここで、９年前のドリカン再末期のことを思い返してみよう。 『前年の四冠王』ほっちゃんと『６年目の初勝利』ゆかりんが当時MCだったあの頃。 この年の初夏に、後の『最強の女王』奈々様が初登場し、いきなり大輪の花を咲かせた。 そして最後には、ほっちゃん＆ゆかりんが計７週にわたるワンツーで７年半という番組の歴史に幕を下ろしたのだ。 MCだったゆかりん＆ほっちゃん、そして奈々様といった『次代を担う』若い勢力が大きく成長したのは大きな収穫だ。 だが、MCが強大になることによって、そこに番組としてある種の『閉塞感』が発生したのではなかったのだろうかと思う。 では、現在のこむちゃにおいて『次代を担う』存在は現れているのだろうか？ '08年以降、男性歌手が躍進してきた。コンスタントに勝ち星を得られる面子が増え、今年の始めにはついに『トップ５独占』までも記録した。 しかし、彼等は本当に『次代を担う』ほどに成長してきたのだろうか。私はこの点についてはまだ首を傾げざるを得ない。 現に、年始の『男性歌手トップ５独占』以降は女性歌手陣の反撃が始まり、わずか２か月ほどで男性歌手は完全に蹴散らされてしまったではないか。 ただの『タイミングの問題』と片付けてしまえばそれまでだが、'08以降で年間ランキングの部門賞を獲っているのは'08曲別総合優勝の電王軍団デネブ抜きと'10曲別最長登場のフェロ☆メンの２組だけである。そこは忘れないでいただきたい。 ならば、MC軍団はどうだろうか？ 私は、これについては考えるまでもないと思う。導かれる答えは明らかに『ノー』だ。 櫻井孝宏にしろ井口裕香にしろ、個人名義ソロでの記録は一切無い。小清水亜美を通り越して植田佳奈まで遡って初めて「地球Merry-Go-Round」('03)の１曲だけ出てくるのだ。 だがこれらについては、今後の歴史によって証明されるべきことだ。我々はそれまで待つより他はない。 ９年前と現在の、本質的には違えどもどこかが似ている『閉塞感』。これが漂っていると思うのは私だけだろうか？ 冒頭にも書いたが、私はこむちゃの『今後』が心配なのだ。 そのことだけはどうか理解して欲しい。 『９年前』のように、こむちゃ世界はこのまま終わってしまうのだろうか？ 食い止める手段は、もう残されていないのだろうか？ |