「この番組では皆さんからのリクエストを中心に、番組の総力を結集して入手した様々なデータのすべてを集計。アニメ・ゲーム・声優・特撮の4ジャンルに関する楽曲『こむちゃミュージック』のベスト10を毎週発表しています。」 これは、番組冒頭で櫻井氏が毎週宣う定型句だ。 思うのだが、最近殊に難解化したランキングはその『集計方法というブラックボックス』を複雑化させすぎたことが原因ではないのだろうか。 集計に関係する項目は、次に挙げる分類に分けられるではないかと私は考えている。
そして、ランキングを決定するための『評価値』が、これらのパラメータにそれぞれ係数掛けて足し合わせていくような単純計算で導かれているとは到底思えない。複数のパラメータが絡む何かしらの変換関数が複数含まれているはずである。 また、『初登場』の可否判定については『オリコンの週間結果』を待ってから行っていると考えている。それが、『初登場タイミングは発売日の翌週に固定』ということの根拠だ。そうでなければ、(リクエスト集票的に)強力な歌手は余裕で『発売日前のフライング登場』ができるはずでである。おそらくこれは3年前に強化されたのだろう。 また、(『前後の週の周辺状況』とか『当該週の候補曲の多寡』とかにも依るが)オリコンの『週間シングルチャート30位』がこむちゃランクイン可否のひとつの目安だと考えられる。8/7の出張所(Twitter)でのツイートに、『今シーズンの7月末までの初登場曲は56。そのうち、オリコン10位以内を記録した曲の割合は約56%、20位以内だと約89%。逆に、31位以下でランクインしたのはえりゆかの1曲のみ。』・『今シーズンのこむちゃにランクインする可能性をもった曲のうち、オリコン10位以内曲のこむちゃランクイン成功率は約59%・11〜20位では約39%・21〜30位では20%。』とあるが、手元に資料がある'08年以降まで調べると、『オリコン31位以下』からのランクインは、'08年は15曲(77曲中)・'09年は11曲(84曲中)で、今年に至っては8月末時点でもなお「Happy place」(えりゆか)の1曲だけ(64曲中)だ。その割合は年々減っていると言っていいだろう。
※2:発売日から想定される初登場タイミングより、さらに1週遅れている そして、『初動売上枚数』と『こむちゃ初登場時の順位』の間にはある種の相関が(弱いながらも)見受けられる。次の表は今シーズンにおけるオリコン30位以内に収まった対象曲の初動売上とこむちゃ初登場順位の関係を表したものである。(売上水準が週によって大きく変動するので、数千枚という単位のところの曲数は参考程度ということでご了承願いたい)
ただ、この相関関係はあくまでも『ランクインに成功』した場合に限った話である。たとえ数万枚、いや、10万枚を超える初動売上があっても、『リクエスト集票』が致命的に弱ければランクインすることはは叶わない。この『リクエスト集票力』が歌手に依存するのか、それともタイアップ作品に依存するのか、残念ながら一概にどうとは言い切れないのもまた事実。 前述のえりゆかの初動売上はたったの290枚程度。当然ながら、オリコンチャート30位どころか100位にさえも収まっていない(まぁ発売日が通常より2日遅いというのもあるが)。通常ならばランクインは論理的に絶望な状況なのに、何故ランクインできたのだろうか?OPでの紹介時に井口嬢が『目標8位!』と豪語したから?そんなんでランクインできたら『枠』がいくつあっても足りません!! しかし、上記の『集計項目』だけではこれは全く説明が付けられない。ならば、彼女たちはどのようにして『嘆きの壁』を突破したのだろうか? ここで、最も厄介な集計項目の有無を考えなければならない。
正直、これだけは取り扱いたくなかった。 何らかの『意志』による補正が加えられているのではないか。これは番組最大の疑問であり、疑惑でもある。 もちろん、『裁量権』なんて項目など最初から存在せず、彼女たちは『リクエスト集票力』だけで乗り越えた、であればそれで何の問題もない。彼女たちの結果は賞賛されるべき事項である。 『裁量権』とかいう心配事なんて杞憂に終わるに越したことはない。 先日、大方の予想に反して『某の48』がランクインした。ここでひとつ想像してほしい。 もし、これの構成要素が『こむちゃにランクインさせようキャンペーン』を大々的に号令したら。 もし、ありとあらゆる歌手からこの号令が発せられたら。 こむちゃ世界の明日は、どっちだ? |