大晦日、中央司令部の隊員たちが忘年会を開いていた。 解析担当隊員「……今年もいろいろ大変だったなぁ」 広報担当隊員「ホント、もう『自賛乙戦役』はゴメンだよ」 通信担当隊員「まったくだ」 広「『自賛乙』だけでもアレだってのに、さらに『自満乙』まで出てくるんだもん。あんなんシャレにならないって」 解「そうだな。でも結果的として惨事は回避されたじゃん」 通「結果としては、な」 広「それから造物研のあの『2体出し』? あれは結局何だったんだ?」 造物研所員A「そんなのうちが聞きたいくらいだよ」 通・解・広『ぅわっっ!!』 造物研所員B「なんだよなんだよ司令部の! オバケでも出たようなリアクションしやがって」 通「いきなり出てくんなよ造物研の! ビックリするじゃないか!」 造物研所員C「まぁまぁいいじゃないか。 で、あの『2体出し』のことかい?」 解「そうそう。 おたくらあの時何を考えてたんだ?」 C「さぁな。所長の考えることはよくわからんから」 通「……やっぱりか…………」 広「それはそうと、今年の評議会大賞の最優秀賞獲ったんだって?」 A「おぅよ。実に5年ぶりだ」 解「ともかく、受賞おめでとう」 B「でもなんかお宅の司令と、それから議長のヤローはぶーたれてたような気がするが?」 通「そりゃぁ、あの2人は俗に云う『オウコクミン』ってやつだからな」 C「あの『姫様』とか云うのの信奉者、を表すあの『オウコクミン』か?」 通「そうだ」 広「あの『リライト砲』で何度も煮え湯を飲ませられちゃな……ぶーたれたくもなるんじゃない?」 B「んなこと言われてもなぁ……同じ『三闘神』格なんだし、何年か前には最優秀賞だって獲ったんだろ?」 解「ああ。あの『第2次戦役』の年な」 広「あんときも参ったよ。いつあの2人がブチ切れるかホント気が気じゃなかったよ」 通「ま、17年とか18年とかかかったんだからな。ムリもないよ」 A「だがうちらが2週くらい早く動き出してたら分かんなかったけどな」 通「そこは『助かった』と言うべきなんだろうな」 C「別に忖度したわけじゃないし。所詮スケジュールには逆らえないのさ」 解「そういや今回の『2体出し』、片方は最優秀賞2回も獲った『なのはフレーム』なんだろ? なんで7ターンぽっちで潰れたんだ?」 広「なんか『“なのはの呪い”が行き場を失くして自分に降り掛かった』って噂があるんだけど」 B「それは知らん」 A「まぁ確かにそれで『姫様』を苦しめたのは史実だしな。 2年前だっけ? その『姫様』が『なのフレーム』で出なかったのは」 通「そうだけど?」 A「この世界にはいろいろな因縁や巡り合わせが渦巻いてるからね。君の言うような『なのはの呪い』とやらが存在してても不思議じゃないさ」 広「そうだね」 B「そんなもんなのか?」 C「うちらが言うのも何だが……あの戦役以降、若者たちが活気づいてきたよな」 解「そうだな。戦役のときは暴走部隊に巻き込まれて大破したあの『壮馬団』が、その後の例会で勝ち星をあげたとか言ってたな」 通「いわゆる『ヘイセイジン』では初めてなんだってな」 A「それから、いのりんも上位進出果たしたんだって?」 広「そうらしいね。ただ今月の例会は立ち上がり苦戦してたようだけど」 B「戦役のときのトラセは結構いい動きしてたよな」 通「まぁ結局は『自満乙』に追い回されちまったけどな」 C「議長があの演説で言ってた『未来を担う若者たちの成長無くして、このこむちゃ世界の平和維持などありえません。若者たちがもっと活躍できる場所、そしてその整備が必要なのです』は実を結ぶのかねぇ?」 B「それはわからん」 通「なるようにしかならんだろ」 解「でも若者たちだけじゃなかったよな。40オーバーの世代も意地見せてたし」 A「だよな。あの『閣下』が10年ぶりに例会で上位いったっていうし」 広「それから『ヒロC』が初の『40代勝利』をあげたんだってね」 C「『小野D』は……まだ39か」 B「それを言うならあの『姫さ……」 通「おっと、それは言わないお約束だ」 広「あの周辺にはいろいろとあるんだよ」 B「なんだかねー……」 (SE:………ゴォ〜〜〜〜ン♪ ………ゴォ〜〜〜〜ン♪ ……………) C「……除夜の鐘か」 解「まぁ、今年ももう終わるわけだが、来年はどうなるんかねぇ?」 A「どうなるんだか」 B「全くわからん」 通「『自賛乙』どもが動いてこないことを祈る」 C「そりゃ同感だ」 広「もうあんな目に遭うのはまっぴらだよ」 解「ははは…… まぁ結局は『そのとき次第』だな」 B「それよりも、だ。 せっかくの忘年会なんだ。早いとこ飲もうぜ」 通「それもそうだな。 ……じゃぁ、『こむちゃ世界の明日』に……乾杯」 一同『カンパーイ!』 |