通信担当隊員「……なぁ、最近通信が不安定になったと思わないか?」 解析担当隊員「……うーん、言われてみればそんな気がするな」 通「各地からのデータも滞ってるみたいだし……何かあったのかな?…」 解「そういえば最近『あの連中』が蠢いているという噂を聞いたが……」 通「『あの連中』って……まさか『自さn』……」 司令「その話はよせ、縁起でもない」 通・解「司令! 申し訳ありません」 司「まぁ私も気になってはいるのだがな。 ……そういえば、あれから3年になるんだよな?」 解「はい」 司「我々が『ハママツチョー』を棄てることになってしまった『第1次浜松町の自賛乙戦争』が6年前、そして自賛乙をやっとのことで食い止めた『第2次』が3年前…………」 通「……つまりは……3年周期と?」 司「そうだ。そして今年が…………その『3年』だ」 解「まさか……また『奴等』が…………」 司「…………ああ。その可能性は高いな」 広報担当隊員「…………ーーっ! 司令ぇーーーっっ!!」 司「なんだ騒々しい。いったい何があったと云うんだ?」 広「司令! これを見てください!」 司「……このディスクをか? どれどれ…………」 『……愚かなるこむちゃ世界自由同盟の諸君、ごきげんよう。神聖浜松町帝国皇帝、サクライだ。諸君らに我々の要求を伝えよう。我々に楯突く叛逆行為を即刻停止し、首謀者“ボウソウオウコクミン”を犯罪人として我々に引き渡せ。期日は4月5日だ。要求を受け入れないと云うのであれば、4月15日23時をもって諸君らへの殲滅行動を開始する。諸君らの賢明な判断を期待する』 通「……これは…………」 解「…………まるで最後通牒じゃないか! しかも期限はとっくに切れている! 事実上の宣戦布告だ!! 奴等は戦争でも始めるつもりか!?」 広「……司令…………どうされますか?」 司「『議長を差し出せ』なんて言語道断だ! 自賛乙なんかの要求など呑めるわけ無いだろうが!!」 通「でもこれってテレビ放送の映像ですよね? なんで我々のところにはこの情報が届かなかったんですか?」 解「あー、言われてみればそうだな」 司「奴等が意図的に仕組んだんだよ。我々の通信手段を妨害してこれが届かないことを承知の上で最後通牒を空撃ちし、自分たちはその様子をマスコミに流して『我々は正当に通告をした、同盟の連中がそれを隠して不法攻撃だって喚いてるだけだ』って言うためにな」 通「……なんて奴等だ! 最初から我々を潰す気じゃないか!!」 広「……もっと早くこれを手に入れられてれば…………」 司「気にするな。奴等の目的が我々の殲滅にあるのならばどの道同じだ。寧ろ奴等の作戦が始まる前に察知できたのは救いだ。まだ準備する時間は残っているからな」 解「……司令! では、御命令を!」 司「うむ。……我々はこれより戦時体制に入る! 総員、第一種戦闘配備の上で待機! 私は本件を評議会に報告し交戦許可命令の発令を求めにいく。 それまで、準備はぬかるなよ」 通・解・広『了解!!』 司「こむちゃ世界自由同盟の力、奴等に見せ付けてやろうぜ」 通・解・広『はい!!!』 司「…………今回も、長い戦いになりそうだな………………」 |