(特別コラム)2010私が選んだこむちゃベスト10



共催企画『あなたが選ぶこむちゃベスト10 '10』の結果も発表され、「自分が選んだ曲はどうだったかな」と気になった方も多数いらっしゃるはず。
そこで、私が選んだこむちゃベスト10を発表していきたいと思います。
(1/23:こむちゃ系2部門の『本家結果』の欄を追記しました。)




−ルール−
(1)部門分け
本家の'10年版では、こむちゃランクイン曲だけではなく、「今週の1曲目」「こむちゃdeリコメンド」「ゲストナンバー」(ただし、これらは'10年発売の楽曲限定とする)にも枠を広げた上で『男性ボーカル部門』・『女性ボーカル部門』の2つを設定している。
しかし、ここでは『こむちゃ部門』はランクイン曲限定、こむちゃにランクインしなかった曲は『影の主役部門』(本家の'07年版まで実在していた部門名称を流用させていただきました)にして、それぞれに男性・女性のクラス分けを設けた。また、すべての曲を対象にした『私が選ぶ総合部門』をあわせて、基本の部門設定を5つにした。
『男女混合グループ歌手』のクラス分け基準については、当研究所の規定通り(曲の状態やグループ構成も考慮するが)基本的に女性クラスに振り分ける。
『キャラクター曲』については、そのキャラクター自身をもって判定する。『中の人』に依存させるのは、完全なる無性別キャラのみとする。

(2)対象曲
『こむちゃ系』の2部門については、2010年のこむちゃーとにランクインした曲のみとする。(前年登場の9曲を含む/OP(今週の1曲目)・リコメンドのみ放送で、実際にランクインしていない曲は除く)
『影の主役系』の2部門については、2010年のこむちゃーとにランクインするようなタイミング('09/12/21〜'10/12/19)で一般発売されたもののうち、オリコンで週間20位以内に入った曲(NACK5の番組『FUNKY FRIDAY』9〜10時台のコーナー”All Japan Singles Top20”で確認可能)をはじめ、その他私が入手したCDや通常視聴モードで処理したアニメ番組の主題歌等、原則として楽曲確認がとれたものとする。
また、こむちゃ非ランクインの「今週の1曲目」「こむちゃdeリコメンド」「ゲストナンバー」については、こむちゃでの放送は評価のための確認手段とはしないこととする。(ただ単に管理が面倒くさかったというのが主な理由ですが(マテ)

(3)評価方法
『車の運転中に聞いていたいか』とか『肌に合うか』の尺度を、感性的かつ直感的に10点満点(0.1単位)で評価する。その際『歌手への感情』は極力持ち込まないように努める。
なお、基準点は6.0とし、9.0を超える評価は『私の心を根底から揺さぶる曲』にのみ与えるものとする。(こむちゃランクイン曲でこの壁を突破したものはまだ現れていない)
傾向としては、(1)「ノリのいい曲」は高評価になりやすいが、悪ノリが過ぎると逆効果に。(2)尺度基準的に、バラード系の曲は(名曲でも)厳しい評価になりやすい。(3)女性歌手の方が優位。男性歌手は辛い評価になりやすい。 などなど。
また、こむちゃランクイン曲限定ルールとして、『前年登場曲』および『最終週ランクインの10曲』には『時期補正』というマイナス修正が加えられる。前年曲は前年分の登場週数に応じて、最終週曲はその時点での登場週数に応じて補正値を決定する。具体的な数値は次の表を参照されたい。(今年から最終終曲の補正値を緩和しました。)

(表)時期補正値一覧
週数1234567891011〜
前年曲0.10.20.30.40.50.70.91.11.31.50.3/週 で加算
最終週曲0.30.20.20.20.10.10.10.1000

順位判定は『時期補正』込みの評価値を用い、同点の場合はすべて同着とする。
(なお、こむちゃ系の2部門については、表の並び順通りに順位をつけて(同着なし)本家のほうに投票しました。)




−基本データ−
今回評価を行った対象曲は206曲(前年比-1曲)。(内訳は、こむ男性:37曲(前年比+5曲)/こむ女性:72曲(前年比+10曲)/影男性:32曲(前年比-7曲)/影女性:65曲(前年比-9曲))
全曲の評価平均点(時期補正抜き)は7.02(前年比+0.27)で、標準偏差は0.723(前年比-0.010)だった。
(時期補正を含めると、平均6.98(前年比+0.28)、標準偏差0.736(前年比-0.012))
最大の時期補正値が課せられたのは、前年曲が「REFRAIN」(宮野真守)の1.3、
最終週曲が「For Myself」(神谷浩史)・「HEART∞BREAKER」(DaiKichi〜大吉〜)・「心の扉」(KAmiYU)の0.3。



−こむちゃ男性歌手部門−

順位 評価 曲名 歌手 本家結果
1 8.1 Naked arms T.M.Revolution 9
2 8.0 バクチ・ダンサー DOES 2
3 7.9 いろは唄 フェロ☆メン(諏訪部順一・鳥海浩輔) 3
4 7.8 Re:birth Acid Black Cherry 10
5 7.7 Roulette TETSUYA 27
5 7.7 熱愛S・O・S! 神谷浩史・小野大輔 16
7 7.6 in my space 鈴村健一 25
7 7.6 SHIVER the GazattE 19
7 7.6 CALLING FLOW 28
10 7.5 Save The One, Save The All T.M.Revolution 15
10 7.5 裏切りの夕焼け THERTRE BROOK 1
10 7.5 心の扉 KAmiYU 41

初めて男性歌手の8.0突破曲が出ました!!!こむちゃ男性歌手部門を制したのはT.M.Revolutionの「Naked arms」でした。「Save The One, Save The All」も10位に入り、彼の底力を遺憾なく魅せ付けました。
神谷浩史・小野大輔のコンビは前年の7位から上昇しましたが、鈴村健一は今年は7位に後退、GRANRODEOは今年はベスト10からこぼれ落ちてしまいました。
また、前年のこの部門1位のスコアが今年のベスト10ボーダーになり、今年の男性曲は例年にない大健闘をみせたといえるでしょう。
(余談ですが、本家で「心の扉」の得票は無かったようです。)




−こむちゃ女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 本家結果
1 8.6 Listen!! 放課後ティータイム 8
2 8.4 碧羅の天へ誘えど KOTOKO 25
3 8.3 Magic∞world 黒崎真音 27
3 8.3 LEVEL5 -judgelight- fripSide 1
5 8.2 future gazer fripSide 33
5 8.2 GO! GO! MANIAC 放課後ティータイム 6
5 8.2 瞬間センチメンタル SCANDAL 62
5 8.2 Utauyo!!MIRACLE 放課後ティータイム 10
9 8.1 Anything Goes! 大黒摩季 13
10 8.0 Freedom Dreamer 茅原実里 44
10 8.0 NO, Thank You! 放課後ティータイム 2
10 8.0 PHANTOM MINDS 水樹奈々 3

こむちゃ女性歌手部門を制したのは、放課後ティータイムの「Listen!!」でした。これをはじめとして、『けいおん!!』のOP・ED2組の計4曲がランクインとなりました。
他に複数曲数入ったのはfripSideの2曲で、今年も歌手集中型のランキングだったと言えるでしょう。
その中で、黒崎真音を筆頭に、SCANDAL・大黒摩季といった『こむちゃ初登場組』の健闘もみられました。




−影の主役男性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売日 タイアップ等
1 7.8 勿忘草 ピコ 12/08 TV「テガミバチ REVERSE」ED
2 7.5 Period CHEMISTRY 01/27 TV「鋼の錬金術師」OP
2 7.5 約束 ムック 06/09 TV「閃光のナイトレイド」OP
2 7.5 Butterfly ON/OFF 06/09 TV「デュラララ!!」ED
2 7.5 EVER GACKT 07/28 NeG「ドラゴンネスト」Th.
2 7.5 El Dorado Angelo 07/28 TV「戦国BASARA弐」ED
7 7.4 Love Festival テニプリオールスターズ 12/15 TV「テニスの王子様」CS
8 7.3 夏空 Galileo Galilei 06/09 TV「おおきく振りかぶって 〜夏の大会篇〜」OP
8 7.3 みらいいろ Plastic Tree 12/15 TV「遊☆戯☆王5D's」ED
10 7.2 LISTEN TO THE STEREO!! GOING UNDER GROUND 05/19 TV「家庭教師ヒットマンREBORN!」OP
(注:発売日に関しては、最大で1週間の誤差を含んでいる場合があります。)
影の主役男性歌手部門を制したのは、ピコの「勿忘草」でした。例年と同様に、2位以下を大きく引き離す形になりました。
ただ例年とは違って、前年は3曲だけだった7点台を今年はベスト10の全曲がマークし、男性歌手の健闘はこの部門でも光りました。




−影の主役女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売日 タイアップ等
1 8.3 Diaryはフォルテシモ 琴吹紬(寿美菜子) 11/17 TV「けいおん!!」CS
2 8.2 Loop-the Loop KOTOKO 10/20 TV「もっとToLOVEる-とらぶる-」OP
3 8.1 My Secret 水野佐彩 05/26 TV「会長はメイド様!」OP
3 8.1 青春Vibration 秋山澪(日笠陽子) 09/21 TV「けいおん!!」CS
3 8.1 HONEY TEE PARTY! 新谷良子 10/06 なし
6 8.0 STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜 石田燿子 08/04 TV「ストライクウィッチーズ2」OP
7 7.9 集結の運命 林原めぐみ 07/21 「CRヱヴァンゲリヲン〜始まりの福音〜」Img.
7 7.9 チャンスの順番 AKB48 12/08 PSP「AKB1/48 アイドルと恋したら・・・」Th.
9 7.7 S.O.W.センスオブワンダー アイドリング!!! 01/27 TV「FAIRY TAIL」ED
9 7.7 フライングヒューマノイド 中川翔子 08/18 TV「世紀末オカルト学院」OP
(注:発売日に関しては、最大で1週間の誤差を含んでいる場合があります。)
影の主役女性歌手部門を制したのは琴吹紬(寿美菜子)の「Diaryはフォルテシモ」でした。『けいおん!!』キャラソンの第3波が年内ではなかったこともあり、ベスト10に入ったのは秋山澪(日笠陽子)の「青春Vibration」と合わせて計2曲にとどまりました。
KOTOKOはこむちゃ部門と影の主役部門の両方で2位になりました。
また、一般歌手ではアイドリング!!!が実質的に2年連続のランクインを果たしました。




−2010私が選ぶ総合順位(20位まで)−
順位 / / 評価 曲名 歌手
1 1 1 8.6 Listen!! 放課後ティータイム
2 2 2 8.4 碧羅の天へ誘えど KOTOKO
3 3 3 8.3 LEVEL5 -judgelight- fripSide
3 1 3 8.3 Diaryはフォルテシモ 琴吹紬(寿美菜子)
3 3 3 8.3 Magic∞world 黒崎真音
6 5 6 8.2 瞬間センチメンタル SCANDAL
6 5 6 8.2 GO! GO! MANIAC 放課後ティータイム
6 5 6 8.2 Utauyo!!MIRACLE 放課後ティータイム
6 5 6 8.2 future gazer fripSide
6 2 6 8.2 Loop-the Loop KOTOKO
11 3 11 8.1 My Secret 水野佐彩
11 9 1 8.1 Naked arms T.M.Revolution
11 3 11 8.1 青春Vibration 秋山澪(日笠陽子)
11 3 11 8.1 HONEY TEE PARTY! 新谷良子
11 9 11 8.1 Anything Goes! 大黒摩季
16 11 15 8.0 PHANTOM MINDS 水樹奈々
16 11 2 8.0 バクチ・ダンサー DOES
16 11 15 8.0 Freedom Dreamer 茅原実里
16 11 15 8.0 NO, Thank You! 放課後ティータイム
16 6 15 8.0 STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜 石田燿子

2010年の私が選ぶベストソングは、放課後ティータイムの「Listen!!」に決まりました!!
これを筆頭に『けいおん!!』関係の曲が計6曲と、今年も軽音部尽くしな1年になりました。
また、複数曲が総合ベスト20入りしたのは合わせて3名。影の主役部門が絡んだのはKOTOKOの1名だけでした。
部門間の曲数の比率では、こむちゃ部門の曲が7割を占めました。
例年は1曲だけだった男性歌手の曲が、今年は「Naked arms」と「バクチ・ダンサー」の2曲が総合ベスト20入りを果たしました。
そして何よりも、今年の総合ベスト20ボーダーラインは8.0にまで上昇。今年は『大豊作』だったと言えるでしょう。




2011年もいい曲に巡り合えることを期待しています。



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