(特別コラム)今更ながら2008私が選んだこむちゃベスト10



先日、共催企画『2008あなたが選ぶこむちゃベスト10』の結果も発表され、「自分が選んだ曲はどうだったかな」と気になった方も多数いらっしゃるはず。
そこで、今更ではございますが、私が選んだこむちゃベスト10を発表していきたいと思います。




−ルール−
(1)部門分け
本家の'08年版では、こむちゃランクイン曲限定で『男性ボーカル部門』・『女性ボーカル部門』の2つを設定しているが、ここではこむちゃにランクインしなかった曲限定の『影の主役部門』(本家の'07年版まで実在していた部門名称を流用させていただきました)を残し、そこにも男性・女性のクラス分けを設けた。また、すべての曲を対象にした『私が選ぶ総合部門』をあわせて、基本の部門設定を5つにした。
『男女混合グループ歌手』のクラス分け基準については、当研究所の規定通り(曲の状態やグループ構成も考慮するが)基本的に女性クラスに振り分ける。
ただし、こむちゃ部門の『大槻ケンヂと絶望少女達』・『ROLLYと絶望少女達』については、本家のレギュレーションに従い男性歌手の方に振り分ける。
『キャラクター曲』については、そのキャラクター自身をもって判定する。『中の人』に依存させるのは、完全なる無性別キャラのみとする。

(2)対象曲
『こむちゃ系』の2部門については、2008年のこむちゃーとにランクインした曲とする。(前年登場の9曲を含む/OP(今週の1曲目)・リコメンドのみ放送で、実際にランクインしていない曲は除く)
『影の主役系』の2部門については、2008年内に一般発売され、オリコンで週間20位以内に入った曲(NACK5の番組『FUNKY FRIDAY』9〜10時台のコーナー”All Japan Singles Top20”で確認可能)をはじめ、その他私が入手したCDや通常視聴モードで処理したアニメ番組の主題歌等、原則として楽曲確認がとれたものとする。

(3)評価方法
『車の運転中に聞いていたいか』とか『肌に合うか』の尺度を、感性的かつ直感的に10点満点(0.1単位)で評価する。その際『歌手への感情』は極力持ち込まないように努める。
なお、基準点は6.0とし、9.0を超える評価は『私の心を根底から揺さぶる曲』にのみ与えるものとする。(こむちゃ以降でこの壁を突破した曲はまだ現れていない)
傾向としては、(1)「ノリのいい曲」は高評価になりやすいが、悪ノリが過ぎると逆効果に。(2)尺度基準的に、バラード系の曲は(名曲でも)厳しい評価になりやすい。(3)女性歌手の方が優位。男性歌手は辛い評価になりやすい。 などなど。
また、こむちゃランクイン曲限定ルールとして、『前年登場曲』および『最終週ランクインの10曲』には『時期補正』というマイナス修正が加えられる。前年曲は前年分の登場週数に応じて、最終週曲はその時点での登場週数に応じて補正値を決定する。具体的な数値は次の表を参照されたい。

(表)時期補正値一覧
週数123456789101112〜
前年曲0.10.20.30.40.50.70.91.11.31.51.80.3/週 で加算
最終週曲0.50.40.30.20.20.10.10.10.10.100

順位判定は『時期補正』込みの評価値を用い、同点の場合はすべて同着とする。




−基本データ−
今回評価を行った対象曲は175曲。(内訳は、こむ男性:40曲/こむ女性:46曲/影男性:34曲/影女性:55曲)
全曲の評価平均点(時期補正抜き)は6.40で、標準偏差は0.687だった。
(時期補正を含めると、平均6.34、標準偏差0.727)
最大の時期補正値が課せられたのは、前年曲が「MASSIVE WONDERS」(水樹奈々)で3.9、
最終週曲が「Tomorrow」(田村ゆかり)で0.5。



−こむちゃ男性歌手部門−

順位 評価 曲名 歌手
1 7.3 輪廻-ロンド- ON/OFF
2 7.1 INTENTION 鈴村健一
3 7.0 モノクロのキス シド
4 6.9 resonance T.M.Revolution
5 6.7 衝動 pigstar
6 6.5 Breakin' through 喜多修平
6 6.5 真夏のスピカ 小野大輔
6 6.5 WORLD END FLOW
9 6.4 Doubt&Trust 〜ダウト&トラスト〜 access
9 6.4 Climax Jump DEN-LINER form モモタロス・ウラタロス・
キンタロス・リュウタロス
9 6.4 Discovery 宮野真守

こむちゃ男性歌手部門を制したのはON/OFFの「輪廻-ロンド-」でした。3拍子系パートと4拍子系パートがきれいに折り重なって、印象深い味わいを醸し出していました。
また、1位の他にも、2位「INTENTION」・3位「モノクロのキス」・5位「衝動」と、ベスト5中実に4曲が10月以降の曲でした。
前年曲も補正をものともせずに2曲がベスト10入り。「Doubt&Trust 〜ダウト&トラスト〜」は補正(1.1)なしの素点では1位になっていただけに、この曲の凄さがうかがえます。




−こむちゃ女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手
1 8.7 Paradise Lost 茅原実里
2 8.4 Astrogation 水樹奈々
3 8.2 Plenty of grit 林原めぐみ
4 8.0 雨上がりの花よ咲け 茅原実里
5 7.9 Unnamed world 平野綾
6 7.5 涙 NAMIDA ナミダ 平野綾
7 7.4 crossingdays 新谷良子
7 7.4 ?でわっしょい ゆの(阿澄佳奈)・宮子(水橋かおり)・
ヒロ(後藤邑子)・沙英(新谷良子)
7 7.4 ライオン May'n/中島愛
7 7.4 バンビーノ・バンビーナ 田村ゆかり

こむちゃ女性歌手部門を制したのは、茅原実里の「Paradise Lost」でした。「雨上がりの花よ咲け」も4位に入り、彼女の曲は今年も好評となりました。
また、平野綾が5位・6位の2曲、新谷良子が7位、ひだまり荘の人々も7位と、ランティス勢の比率が過半数に達しました。





−影の主役男性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売組 タイアップ等
1 7.1 塔頂者たち KENN 05/28 TV「ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜」ED
2 6.6 CROSS GAME アリス九號. 12/10 TV「遊☆戯☆王5D's」ED
3 6.4 sanagi POSSIBILITY 05/28 TV「銀魂」ED
3 6.4 太陽 吉野裕行 come across
アレルヤ・ハプティズム
11/19 機動戦士ガンダム00 Voice Actor Single IV
3 6.4 今宵、月が見えずとも ポルノグラフィティ 12/10 (劇場用)「劇場用BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」Th.
6 6.3 I、愛、会い ghostnote 11/19 TV「銀魂」ED
7 6.2 ガラスのハイウェイ doa 04/02 TV「ゴルゴ13」ED
7 6.2 キミ、メグル、ボク 秦基博 04/23 TV「イタズラなkiss」OP
7 6.2 Life goes on 〜side K〜 CHEMISTRY 08/20 TV「西洋骨董洋菓子店」Th.
7 6.2 永遠の明日 DEEN 12/10 NDS「テイルズ オブ ハーツ」Th.

影の主役男性歌手部門を制したのは、KENNの「塔頂者たち」でした。この部門では唯一7点台を付け、2位以下を大きく引き離す形になりました。
その2位以下は(全体の評点が振るわなかったせいか)混戦となり、0.1の差が順位に大きく影響しました。




−影の主役女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売組 タイアップ等
1 8.1 STRIKE WITCHES
〜わたしにできること〜
石田燿子 08/20 TV「ストライクウィッチーズ」OP
2 7.6 恋の炎 榊原ゆい 04/23 TV「かのこん」ED
2 7.6 PHOSPHOR 宮崎羽衣 04/23 TV「かのこん」OP
4 7.5 Kiss! Kiss! Kiss! Buono! 05/14 TV「しゅごキャラ!」ED
5 7.4 shiny smile 天海春香(中村繪里子)・如月千早
(今井麻美)・秋月律子(若林直美)
02/13 Rd「THE iDOLM@STER RADIO」
5 7.4 月とオルゴール 新谷良子 10/22 なし
5 7.4 ロッタラ ロッタラ Buono! 11/12 TV「しゅごキャラ!!どきっ」ED
8 7.3 Love Jump 栗林みな実 04/23 TV「紅」OP
8 7.3 BLACK DIAMOND ブラックダイヤモンズ 08/06 TV「しゅごキャラ!」Ins.
10 7.2 サクラ アマネク セカイ yozuca* 04/23 TV「D.C.II S.S. 〜ダ・カーポIIセカンドシーズン」OP
10 7.2 鐘を鳴らして BONNIE PINK 08/06 Xb36「テイルズ オブ ヴェスペリア」Th.

影の主役女性歌手部門を制したのは、石田燿子の「STRIKE WITCHES 〜わたしにできること〜」でした。唯一8点台を記録し、影の主役男性歌手部門と同様、こちらも2位以下を大きく引き離す現象が見られました。
こちらはタイアップのまとまり方が(他の部門よりも)強く、『かのこん』が2位タイの2曲、『しゅごキャラ!』系が4位・5位・8位の3曲集まりました。
また、新谷良子はこむちゃ部門と影の主役部門の両方でベスト10入りを果たすという結果になりました。




−2008私が選ぶ総合順位(20位まで)−
順位 / / 評価 曲名 歌手
1 1 1 8.6 Paradise Lost 茅原実里
2 2 2 8.4 Astrogation 水樹奈々
3 3 3 8.2 Plenty of grit 林原めぐみ
4 1 4 8.1 STRIKE WITCHES
〜わたしにできること〜
石田燿子
5 4 5 8.0 雨上がりの花よ咲け 茅原実里
6 5 6 7.9 Unnamed world 平野綾
7 2 7 7.6 恋の炎 榊原ゆい
7 2 7 7.6 PHOSPHOR 宮崎羽衣
9 4 9 7.5 Kiss! Kiss! Kiss! Buono!
9 6 9 7.5 涙 NAMIDA ナミダ 平野綾
11 5 11 7.4 shiny smile 天海春香(中村繪里子)・如月千早
(今井麻美)・秋月律子(若林直美)
11 7 11 7.4 crossingdays 新谷良子
11 7 11 7.4 ?でわっしょい ゆの(阿澄佳奈)・宮子(水橋かおり)・
ヒロ(後藤邑子)・沙英(新谷良子)
11 7 11 7.4 ライオン May'n/中島愛
11 7 11 7.4 バンビーノ・バンビーナ 田村ゆかり
11 5 11 7.4 月とオルゴール 新谷良子
11 5 11 7.4 ロッタラ ロッタラ Buono!
18 8 18 7.3 Love Jump 栗林みな実
18 8 18 7.3 BLACK DIAMOND ブラックダイヤモンズ
18 11 1 7.3 輪廻-ロンド- ON/OFF

2008年の私が選ぶベストソングは、茅原実里の「Paradise Lost」に決まりました!!
番組では'07年のような勢いは見られませんでしたが、私の中では勢いは全く変わることなく1年間駆け抜けました。
複数曲が総合ベスト20入りしたのは合わせて4名。中でも、影の主役部門だけで2曲入りを果たしたBuono!の頑張りが印象深かったです。
一方、女性歌手がズラーッと並ぶ中で、男性歌手で唯一総合ベスト20入りを果たした「輪廻-ロンド-」の健闘も光りました。




2009年もいい曲に巡り合えることを期待しています。



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