(緊急コラム)実録・『第4次浜松町の自賛乙戦争』
(12)〜浜松町の日は暮れて〜



(注:2022年を総括しての記述です。そのところご了承ください。)


司令「……今年はホントにいろいろありすぎましたねぇ…………」
評議会議長「そうだな。年始早々いきなり自賛乙が攻め込んできたもんな」
「ですね。しかも我々側の手が薄い時期を狙ってきましたし。結果的に5年前の『第3次』を超える泥沼戦線になってしまいましたね」
議長「5月の末に雄馬が自賛乙を討ち払ったまではよかったんだがな……」
「……アレですね?」
議長「うむ、『自賛の匣』だ」
「アレにはほとほと手を焼きましたね……」
議長「まさか『匣』そのものが17層もあった上に、さらに『自賛の種』まで仕込まれてたとはな」
「アレの解体に挑んでった部隊がいくつ消されていったことか……」
議長「まぁ空間転移で戦域外に飛ばされただけだったのは安堵したがな」
「そうですね。 …で、その『自賛の匣』・『自賛の種』、苦労しましたがどちらも無事解体されましたよね」
議長「真綾殿が成し遂げてくれたな。 …評議会大賞の最優秀賞も文句無しで決まったのも頷けるよ」
「意外にも初受賞というのが驚きですよね。『四谷の古共和国時代』から戦い続けてきたと伝えられている大ベテランがですよ?」
議長「『戦記』上ではちょくちょく名前が挙がっているのになぁ……表舞台に出てきたのは『三闘神』よりも早かったと記憶しているんだが」
「……でもあれですよね…『自賛の種』が解体された後、てっきり 自賛乙が何か負け惜しみでも吐かしに来るかと思ったんですが……」
議長「まさか浜松町帝国で民衆蜂起が発生するとはな」
「ホントに驚きました。『自賛乙の長年に渡る私生活の陰が暴かれた』ということで司令部も蜂の巣をつついたような大騒ぎでしたよ」
議長「しかも決定的だったのは第2報のほうだな。 ……不義はいかんだろ不義は」
「同感です。『旧王朝時代』からずっとすべてを欺いていたわけですからね」
議長「で、自賛乙は結局どうなったんだ?」
「えーと……『世界の果ての孤島に流された』と報告が上がってますね」
議長「そうか……まぁ自業自得だな」
「ですね。同情の余地はありません」
議長「…………なぁ司令」
「どうしましたか、議長?」
議長「…………我々の『役目』は終わったのかなぁ?」
「どうでしょうか? 自賛乙の脅威はもう無くなったとしても、『互助会』とか『異界の民』とか、この世界に不安定要素は常に在り続けます。 それらを捕捉監視し記録すること、それが我々の責務を全うするということではないでしょうか」
議長「……そうか……そうだよな」
「そうですよ議長」
議長「……来年はどんな年になるのだろうか」
「自賛乙を排した浜松町がどういう体制を構築するか、そこが目下の焦点ですね」
議長「だな。『第二の自賛乙』を生み出さない体制、まずはそこに尽きるな」
「……浜松町の真価が問われますね」
議長「真価というよりも『世界が自浄作用で何を望んでいるか』、かもな」
「たしかに」
議長「せっかく例会で勝ち星をあげた者がたくさん出たんだ。こんな滾る状況をみすみす潰したくはないよな」
「ですね」
議長「……来年もよろしくな」
「ええ。こちらこそ」


〜 Fin. 〜




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