(緊急コラム)実録・『第3次浜松町の自賛乙戦争』
(おまけ)〜部下たちの年末〜



(注:2017年を総括しての記述です。そのところご了承ください。)


大晦日、中央司令部の隊員たちが忘年会を開いていた。

解析担当隊員「……今年もいろいろ大変だったなぁ」
広報担当隊員「ホント、もう『自賛乙戦役』はゴメンだよ」
通信担当隊員「まったくだ」
「『自賛乙』だけでもアレだってのに、さらに『自満乙』まで出てくるんだもん。あんなんシャレにならないって」
「そうだな。でも結果的として惨事は回避されたじゃん」
「結果としては、な」
「それから造物研のあの『2体出し』? あれは結局何だったんだ?」
造物研所員A「そんなのうちが聞きたいくらいだよ」
『ぅわっっ!!』
造物研所員B「なんだよなんだよ司令部の! オバケでも出たようなリアクションしやがって」
「いきなり出てくんなよ造物研の! ビックリするじゃないか!」
造物研所員C「まぁまぁいいじゃないか。 で、あの『2体出し』のことかい?」
「そうそう。 おたくらあの時何を考えてたんだ?」
「さぁな。所長の考えることはよくわからんから」
「……やっぱりか…………」
「それはそうと、今年の評議会大賞の最優秀賞獲ったんだって?」
「おぅよ。実に5年ぶりだ」
「ともかく、受賞おめでとう」
「でもなんかお宅の司令と、それから議長のヤローはぶーたれてたような気がするが?」
「そりゃぁ、あの2人は俗に云う『オウコクミン』ってやつだからな」
「あの『姫様』とか云うのの信奉者、を表すあの『オウコクミン』か?」
「そうだ」
「あの『リライト砲』で何度も煮え湯を飲ませられちゃな……ぶーたれたくもなるんじゃない?」
「んなこと言われてもなぁ……同じ『三闘神』格なんだし、何年か前には最優秀賞だって獲ったんだろ?」
「ああ。あの『第2次戦役』の年な」
「あんときも参ったよ。いつあの2人がブチ切れるかホント気が気じゃなかったよ」
「ま、17年とか18年とかかかったんだからな。ムリもないよ」
「だがうちらが2週くらい早く動き出してたら分かんなかったけどな」
「そこは『助かった』と言うべきなんだろうな」
「別に忖度したわけじゃないし。所詮スケジュールには逆らえないのさ」
「そういや今回の『2体出し』、片方は最優秀賞2回も獲った『なのはフレーム』なんだろ? なんで7ターンぽっちで潰れたんだ?」
「なんか『“なのはの呪い”が行き場を失くして自分に降り掛かった』って噂があるんだけど」
「それは知らん」
「まぁ確かにそれで『姫様』を苦しめたのは史実だしな。 2年前だっけ? その『姫様』が『なのフレーム』で出なかったのは」
「そうだけど?」
「この世界にはいろいろな因縁や巡り合わせが渦巻いてるからね。君の言うような『なのはの呪い』とやらが存在してても不思議じゃないさ」
「そうだね」
「そんなもんなのか?」
「うちらが言うのも何だが……あの戦役以降、若者たちが活気づいてきたよな」
「そうだな。戦役のときは暴走部隊に巻き込まれて大破したあの『壮馬団』が、その後の例会で勝ち星をあげたとか言ってたな」
「いわゆる『ヘイセイジン』では初めてなんだってな」
「それから、いのりんも上位進出果たしたんだって?」
「そうらしいね。ただ今月の例会は立ち上がり苦戦してたようだけど」
「戦役のときのトラセは結構いい動きしてたよな」
「まぁ結局は『自満乙』に追い回されちまったけどな」
「議長があの演説で言ってた『未来を担う若者たちの成長無くして、このこむちゃ世界の平和維持などありえません。若者たちがもっと活躍できる場所、そしてその整備が必要なのです』は実を結ぶのかねぇ?」
「それはわからん」
「なるようにしかならんだろ」
「でも若者たちだけじゃなかったよな。40オーバーの世代も意地見せてたし」
「だよな。あの『閣下』が10年ぶりに例会で上位いったっていうし」
「それから『ヒロC』が初の『40代勝利』をあげたんだってね」
「『小野D』は……まだ39か」
「それを言うならあの『姫さ……」
「おっと、それは言わないお約束だ」
「あの周辺にはいろいろとあるんだよ」
「なんだかねー……」


(SE:………ゴォ〜〜〜〜ン♪ ………ゴォ〜〜〜〜ン♪ ……………)
「……除夜の鐘か」
「まぁ、今年ももう終わるわけだが、来年はどうなるんかねぇ?」
「どうなるんだか」
「全くわからん」
「『自賛乙』どもが動いてこないことを祈る」
「そりゃ同感だ」
「もうあんな目に遭うのはまっぴらだよ」
「ははは…… まぁ結局は『そのとき次第』だな」
「それよりも、だ。 せっかくの忘年会なんだ。早いとこ飲もうぜ」
「それもそうだな。 ……じゃぁ、『こむちゃ世界の明日』に……乾杯」
一同『カンパーイ!』





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