解析担当隊員「下野隊、自賛乙軍と接触。戦闘開始を確認!」 通信担当隊員「チームみもりんも間もなく戦闘に入る模様!」 司令「柿原組とアトム研も向かっているという情報も入ったが…………なんだろう? この妙な胸騒ぎは…………」 広報担当隊員「司令…………私がこう言うのもなんですが……どうも不吉な予感がしてなりません…………」 解「2人とも何辛気臭いこと言ってるんですか。現に奴等への対抗戦力は着々と集まってるんでしょ? このまま一気呵成に叩いちまえばいいんじゃないんですか?」 司「そうやって自賛乙の連中相手に上手くいったためしがあるか? 奴等が相手なんだ、ただ闇雲にいってはダメなんだよ」 通「…………なぁ? さっきまであんなとこにレーダー反応なかったよな?」 司「何!? どこだ? どこに出てる?」 通「自賛乙がやってきた方向、第5番地域から距離1400です」 司「おい、反応解析できるか?」 解「まだ遠くて難しいですが、やってみます」 司「できるだけ急いでくれ。 それでどうだ? 前線のほうは?」 通「自賛乙軍、見た目ほどダメージを受けていない模様。逆に当方の消耗が目立ち始めてます。 あ、前線から入電です。『自賛乙軍、当方の攻撃をのらりくらりと躱し続け手応えなし』だそうです」 司「……なんなんだ? 奴等から窺えるあの『余裕』は…………」 通「……おい……そういやあの反応…………さっきよりでかくなってないか?」 広「……司令……あ……あれは…………」 司「……ま……まさか…………」 解「解析結果出ました! …………え!? …………じ……『自満乙』……です…………」(顔面蒼白) 広「…………最悪だ…………や……奴等はこの世界を潰す気だ………………」 司「……くそっ!! 自満乙の『2年周期』を見落としていた!! ……何やってんだよ俺…………こんなんで何がこむちゃ世界自由同盟司令官だ!!!」 通「落ち着いてください! 司令!! 自満乙は毎年動いてるじゃないですか!!」 司「これが落ち着いていられるか! 自賛乙だけじゃなくて自満乙も同時にだぞ! いったいどれだけの血が流れると思ってるんだ!!」 通「あんたがそんなんでどうすんだ! 俺たちはあんたにこの命を預けたんだ! 前線の連中もそれは承知の上だ! そうだよな、みんな!?」 解「…………そうだったな」 通「『流されるな。座して死を待つのが嫌なら立ち上がれ。俺について来い』、そう仰ったのは司令、あんたでしょうが!」 広「…………俺も……司令のその言葉があったからここまでやってこれたんだよな」 司「……お前たち…………そうか…………そうだよな。 すまんな、取り乱して」 通「自分も言い過ぎました。申し訳ありません!」 司「構わんよ。 ところで、自満乙の到達想定はいつだ?」 解「えーと……最速で……2週間です!」 司「2週間か…………まだなんとかなるか…………」 通「司令! 指示を!」 解・広『指示を!』 司「……よし、前線に通達だ! 全力で自賛乙を叩くんだ! 自満乙が来る前に自賛乙の野郎どもを第5番地域からひっぺがすぞ!!」 一同『はい!!!』 司「……俺はいい部下に恵まれたもんだ…………あいつらのためにも、もっとしっかりしないとな」 |