(特別コラム)今更ながら2009私が選んだこむちゃベスト10



先日、共催企画『あなたが選ぶこむちゃベスト10 '09』の結果も発表され、「自分が選んだ曲はどうだったかな」と気になった方も多数いらっしゃるはず。
そこで、今更ではございますが、私が選んだこむちゃベスト10を発表していきたいと思います。




−ルール−
(1)部門分け
本家の'09年版では、こむちゃランクイン曲だけではなく、「今週の1曲目」「こむちゃdeリコメンド」「ゲストナンバー」(ただし、これらはシングル限定とする)にも枠を広げた上で『男性ボーカル部門』・『女性ボーカル部門』の2つを設定している。
しかし、ここでは『こむちゃ部門』はランクイン曲限定、こむちゃにランクインしなかった曲は『影の主役部門』(本家の'07年版まで実在していた部門名称を流用させていただきました)にして、それぞれに男性・女性のクラス分けを設けた。また、すべての曲を対象にした『私が選ぶ総合部門』をあわせて、基本の部門設定を5つにした。
『男女混合グループ歌手』のクラス分け基準については、当研究所の規定通り(曲の状態やグループ構成も考慮するが)基本的に女性クラスに振り分ける。
ただし、こむちゃ部門の『大槻ケンヂと絶望少女達』は、本家のレギュレーションに従い男性歌手の方に振り分ける。
『キャラクター曲』については、そのキャラクター自身をもって判定する。『中の人』に依存させるのは、完全なる無性別キャラのみとする。

(2)対象曲
『こむちゃ系』の2部門については、2009年のこむちゃーとにランクインした曲のみとする。(前年登場の10曲を含む/OP(今週の1曲目)・リコメンドのみ放送で、実際にランクインしていない曲は除く)
『影の主役系』の2部門については、2008年内に一般発売され、オリコンで週間20位以内に入った曲(NACK5の番組『FUNKY FRIDAY』9〜10時台のコーナー”All Japan Singles Top20”で確認可能)をはじめ、その他私が入手したCDや通常視聴モードで処理したアニメ番組の主題歌等、原則として楽曲確認がとれたものとする。
また、こむちゃ非ランクインの「今週の1曲目」「こむちゃdeリコメンド」「ゲストナンバー」については、こむちゃでの放送は評価のための確認手段とはしないこととする。(ただ単に管理が面倒くさかったというのが主な理由ですが(マテ)

(3)評価方法
『車の運転中に聞いていたいか』とか『肌に合うか』の尺度を、感性的かつ直感的に10点満点(0.1単位)で評価する。その際『歌手への感情』は極力持ち込まないように努める。
なお、基準点は6.0とし、9.0を超える評価は『私の心を根底から揺さぶる曲』にのみ与えるものとする。(こむちゃ以降の曲でこの壁を突破したものは『まだ』現れていない)
傾向としては、(1)「ノリのいい曲」は高評価になりやすいが、悪ノリが過ぎると逆効果に。(2)尺度基準的に、バラード系の曲は(名曲でも)厳しい評価になりやすい。(3)女性歌手の方が優位。男性歌手は辛い評価になりやすい。 などなど。
また、こむちゃランクイン曲限定ルールとして、『前年登場曲』および『最終週ランクインの10曲』には『時期補正』というマイナス修正が加えられる。前年曲は前年分の登場週数に応じて、最終週曲はその時点での登場週数に応じて補正値を決定する。具体的な数値は次の表を参照されたい。

(表)時期補正値一覧
週数123456789101112〜
前年曲0.10.20.30.40.50.70.91.11.31.51.80.3/週 で加算
最終週曲0.50.40.30.20.20.10.10.10.10.100

順位判定は『時期補正』込みの評価値を用い、同点の場合はすべて同着とする。
(なお、こむちゃ系の2部門については、表の並び順通りに順位をつけて(同着なし)本家のほうに投票しました。)




−基本データ−
今回評価を行った対象曲は207曲(前年比+32曲)。(内訳は、こむ男性:32曲(前年比-8曲)/こむ女性:62曲(前年比+16曲)/影男性:39曲(前年比+5曲)/影女性:74曲(前年比+19曲))
全曲の評価平均点(時期補正抜き)は6.75(前年比+0.35)で、標準偏差は0.733(前年比+0.049)だった。
(時期補正を含めると、平均6.70(前年比+0.36)、標準偏差0.748(前年比+0.021))
最大の時期補正値が課せられたのは、前年曲が「Trickster」(水樹奈々)で2.1、
最終週曲が「You & Me」(田村ゆかり feat.motsu from m.o.v.e)と「From Dusk Till Dawn」(abingdon boys school)で0.5。



−こむちゃ男性歌手部門−

順位 評価 曲名 歌手 本家結果
1 7.5 ゴールデンタイムラバー スキマスイッチ 4
2 7.4 ミトコンドリア 鈴村健一 10
3 7.3 キンモクセイ 小野大輔 8
3 7.3 キミノウタ abingdon boys school 12
3 7.3 modern strange cowboy GRANRODEO 5
6 7.2 シド 1
7 7.0 JAP abingdon boys school 2
7 7.0 My Dear Girl! 神谷浩史・小野大輔 16
9 6.9 恋音 GRANRODEO 27
9 6.9 STRENGTH. abingdon boys school 6

こむちゃ男性歌手部門を制したのはスキマスイッチの「ゴールデンタイムラバー」でした。唯一『鋼の錬金術師』関係が複数曲入り、シドは2年連続のトップ10入りになりました。
鈴村健一は今年も2位止まりで、小野大輔は前年の6位から上昇しました。
また、abingdon boys schoolが3曲・GRANRODEOも2曲入り、(こむちゃでのチャートアクションとは違って)彼らの安定ぶりがうかがえます。




−こむちゃ女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 本家結果
1 8.5 Super Driver 平野綾 9
2 8.4 Cagayake!GIRLS 桜高軽音部 5
2 8.4 Tomorrow's Chance 茅原実里 7
4 8.3 Don't say "lazy" 桜高軽音部 4
4 8.3 only my railgun fripSide 1
6 7.9 Super Noisy Nova スフィア 10
7 7.8 止マレ! 平野綾・茅原実里・後藤邑子 50
7 7.8 Paradise Lost 茅原実里 28
9 7.7 ふわふわ時間 桜高軽音部 12
10 7.6 Set me free 平野綾 60
10 7.6 早春賦 ザ・チルドレン starring 平野綾&白石涼子&戸松遥 34
10 7.6 "HELLO!!" 日高愛(戸松遥)・水谷絵理(花澤香菜)
・秋月涼(三瓶由布子)
33

こむちゃ女性歌手部門を制したのは、平野綾の「Super Driver」でした。「Set me free」も10位に入るなど、ソロで2曲・ユニット分を含めて4曲のランクインとなりました。
前年の私が選ぶ総合1位だった「Paradise Lost」が0.9の前年曲補正を受けながらも7位と健闘し、茅原実里もソロで2曲・ユニット分を含めて3曲になりました。
同一歌手で最多曲数入ったのは桜高軽音部の3曲で、今年は歌手集中型のランキングだったと言えるでしょう。
その一方で、『三闘神』は1曲もトップ10入りすることはできませんでした。
(余談ですが、本家で「Set me free」に投票したのは私1人だけだったようです。)




−影の主役男性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売組 タイアップ等
1 7.6 Everlasting Luv BREAKERZ 04/08 TV「名探偵コナン」OP
2 7.0 君は太陽 スピッツ 08/26 (劇場用)「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」Th.
2 7.0 アニマロッサ ポルノグラフィティ 11/25 TV「BLEACH」OP
4 6.7 EASY GO 加藤和樹 06/10 TV「家庭教師ヒットマンREBORN!」OP
4 6.7 パーフェクトワールド 白蘭(大山鎬則) 09/16 TV「家庭教師ヒットマンREBORN!」CS
4 6.7 はじまりの日 スガシカオ feat.Mummy-D 11/25 TV「テガミバチ」OP
7 6.6 flyaway BACK-ON 01/28 PSP「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2」Th.
7 6.6 My ANSWER SEAMO 08/19 TV「NARUTO-ナルト-疾風伝」ED
9 6.5 冒険王〜Across the Legendary kingdom〜 JAM Project 10/28 NeG「「ラグナロクオンライン」RWC2009」Th.
10 6.4 BREAKERZ 07/15 TV「名探偵コナン」ED
10 6.4 終わらない愛 立海ヤング漢 10/21 TV「テニスの王子様」CS
10 6.4 さよなら世界 氣志團 11/11 TV「NARUTO-ナルト-少年篇」OP
10 6.4 雪月花-The end of silence- GACKT 12/09 Wii「戦国無双3」ED
10 6.4 記憶の果て 六道骸(飯田利信) 12/16 TV「家庭教師ヒットマンREBORN!」CS
(注:発売日に関しては、最大で1週間の誤差を含んでいる場合があります。)
影の主役男性歌手部門を制したのは、BREAKERZの「Everlasting Luv」でした。前年同様に、2位以下を大きく引き離す形になりました。
バラエティに富んだランキングになりましたが、全体の評点が振るわなかったせいか、トップ3以外の評価スコアは『全体の平均点』よりも低い数値になってしまいました。




−影の主役女性歌手部門−
順位 評価 曲名 歌手 発売組 タイアップ等
1 9.1 ギー太に首ったけ 平沢唯(豊崎愛生) 06/17 TV「けいおん!」CS
2 8.5 Cooly Hotty Tension Hi!! 真鍋和(藤東知夏) 10/21 TV「けいおん!」CS
3 7.8 Glossy:MMM 橋本みゆき 04/22 TV「咲 -Saki-」OP
3 7.8 手のひらの勇気 ときめきアイドリング!!! 12/02 PSP「ときめきメモリアル4」OP
5 7.7 あんりある・パラダイス 栗林みな実 10/21 TV「けんぷファー」OP
5 7.7 Treasure 碧陽学園生徒会 11/11 TV「生徒会の一存」OP
7 7.6 SOUND OF DESTINY 緒方理奈(水樹奈々) 04/08 TV「WHITE ALBUM」CS
7 7.6 じゃじゃ馬Way To Go 中野梓(竹達彩奈) 08/26 TV「けいおん!」CS
7 7.6 Dear My Keys 〜鍵盤の魔法〜 琴吹紬(寿美菜子) 08/26 TV「けいおん!」CS
7 7.6 ワンウェイ両思い 瀬能ナツル(井上麻里奈)・佐倉楓(中島愛) 11/11 TV「けんぷファー」ED
7 7.6 Piece of love 新谷良子 11/25 なし
(注:発売日に関しては、最大で1週間の誤差を含んでいる場合があります。)
ついに9.0突破曲が出ました!!!('06年以前はこのような採点をしてこなかったので、『○点相当』という表現が正確ですが)'01年の「Love Destiny」(堀江由衣)以来、なんと8年ぶりの快挙です!
ということで、影の主役女性歌手部門をぶっちぎりで制したのは平沢唯(豊崎愛生)の「ギー太に首ったけ」でした。真鍋和(藤東知夏)の「Cooly Hotty Tension Hi!!」との1−2達成をはじめ、『けいおん!』キャラソン計4曲がランクインしました。
『けいおん!』以外の複数曲作品は『けんぷファー』で、こちらはOP・EDが揃ってランクインしました。
また、ときめきアイドリング!!!が一般歌手ながらも3位タイと大健闘しました。
その一方、前年活躍した『しゅごキャラ!』系は1曲もトップ10に入れませんでした。




−2009私が選ぶ総合順位(20位まで)−
順位 / / 評価 曲名 歌手
1 1 1 9.1 ギー太に首ったけ 平沢唯(豊崎愛生)
2 1 2 8.5 Super Driver 平野綾
2 2 2 8.5 Cooly Hotty Tension Hi!! 真鍋和(藤東知夏)
4 2 4 8.4 Cagayake!GIRLS 桜高軽音部
4 2 4 8.4 Tomorrow's Chance 茅原実里
6 4 6 8.3 Don't say "lazy" 桜高軽音部
6 4 6 8.3 only my railgun fripSide
8 6 8 7.9 Super Noisy Nova スフィア
9 3 9 7.8 Glossy:MMM 橋本みゆき
9 7 9 7.8 止マレ! 平野綾・茅原実里・後藤邑子
9 3 9 7.8 手のひらの勇気 ときめきアイドリング!!!
9 7 9 7.8 Paradise Lost 茅原実里
13 9 13 7.7 ふわふわ時間 桜高軽音部
13 5 13 7.7 あんりある・パラダイス 栗林みな実
13 5 13 7.7 Treasure 碧陽学園生徒会
16 10 16 7.6 早春賦 ザ・チルドレン starring 平野綾&白石涼子&戸松遥
16 7 1 7.6 Everlasting Luv BREAKERZ
16 7 16 7.6 SOUND OF DESTINY 緒方理奈(水樹奈々)
16 10 16 7.6 Set me free 平野綾
16 7 16 7.6 じゃじゃ馬Way To Go 中野梓(竹達彩奈)
16 7 16 7.6 Dear My Keys 〜鍵盤の魔法〜 琴吹紬(寿美菜子)
16 10 16 7.6 "HELLO!!" 日高愛(戸松遥)・水谷絵理(花澤香菜)
・秋月涼(三瓶由布子)
16 7 16 7.6 ワンウェイ両思い 瀬能ナツル(井上麻里奈)・佐倉楓(中島愛)
16 7 16 7.6 Piece of love 新谷良子

2009年の私が選ぶベストソングは、平沢唯(豊崎愛生)の「ギー太に首ったけ」に決まりました!!
このギー太を筆頭に『けいおん!』関係の曲が計7曲と、今年はまさに軽音部尽くしな1年になりました。
また、複数曲が総合ベスト20入りしたのは合わせて3名。すべてこむちゃ部門の歌手でした。
一方、女性歌手がズラーッと・・・・・って云うか、女性2部門のトップ10全曲を並べたような中で、男性歌手では「Everlasting Luv」が唯一の総合ベスト20入りを果たしました。




2010年もいい曲に巡り合えることを期待しています。



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